【ブルベ】RM919近畿1375km茨木 イバラキイバラキイバラキ に参加しましたがDNFでした。

てんちょー日記
スタート前の集合場所。台風が来るとわかっている中出走する勇者たち。

まいど!てんちょーです!

今回は、オダックス近畿さんのRM919近畿1375km茨木 イバラキイバラキイバラキ に参加しました。

大阪の茨木をスタートし、長野、群馬を超えて茨城まで走り、再び大阪の茨木へ帰ってくる約1,375kmのLRMです。サブタイトルの通り、イバラキからイバラキ、そしてイバラキに帰ってくるお茶目なコースです。

コースなどの詳細は下記リンクを参照ください。

Audax Kinki » RM919近畿1375km茨木 イバラキイバラキイバラキ

 

今回のコースは距離だけでなく、恵那周辺、和田峠、軽井沢など山岳区間も多く含まれており、RWGPSによると獲得標高は約13,500m。1,375kmという距離に加え、アップダウンへの対応も求められるタフなコースです。

結果から書くと、茨城県古河付近、約590km地点でDNFしました。そしてブルベ自体も、コース上に暴風警報が出されたため、3日目の昼頃に主催より中止の判断がされました。

完走には遠く届きませんでしたが、実際に走ったからこそ見えたものも多かったブルベでした。各日の走行を振り返りながら、どこで予定が崩れ、何がDNFにつながったのかを考えました。

自分自身の記録として残すとともに、これから同じような長距離ブルベやLRMに挑戦する方にとって、少しでも参考になれば幸いです。

 

9月19日 10:00 茨木スタート

スタートは遅延なく、10時にスタート。

スタート前の集合場所。台風が来るとわかっている中出走する勇者たち。

初日は茨木から飯田まで約300km/3,400mアップ。

天候は問題なく、雨もありませんでした。強いて言えば最高気温が30-31℃とやや暑く、暑さによる体力の消耗が気になる程度。

前半は比較的順調でした。

PC1、106km地点の朝妻湊跡。14時50分頃着。

200km付近までは平坦基調ということもあり、移動平均は30km/hオーバー。ここまではほぼ予定通りに進みました。200km地点で18時。

PC2、176km地点の中山道鵜沼宿本陣跡。18時5分頃着。

しかし、初日の本番は200kmを過ぎてから。

恵那の手前から激しいアップダウンが繰り返され、目標のペースから遅れだします。想定よりも明らかにコースが厳しい。

そして極めつけが、中津川から飯田に抜ける区間。

馬籠峠、大平峠とまとまった登坂が続きます。

風情のある馬籠宿。登りのピークはまだまだ先。

1日目のピーク、大平峠。1,358m。午前1時36分着。予定は大幅に狂っている。

登りの厳しさもさることながら、想定以上に時間を取られたのが下りでした。

九十九折りが多いうえ路面状況も良いとはいえず、暗闇の中では速度を上げられず。

結果、中津川から飯田までの約50kmにおよそ4時間を費やすことに。

最終的に初日の走行距離は約303km、飯田への到着は午前2時台。

当初は0時頃の到着を想定していたため、初日だけで約2時間の遅れとなりました。

この時点では致命的なトラブルがあったわけではありませんが、この2時間の遅れが翌日の行程に少しずつ影響していきました。

 

9月20日 7:00 飯田を出発

ホテルで休憩し、朝7時に再スタート。予定では6時でしたが、1時間遅らせました。

宿泊したホテル。深夜のチェックインにも対応していただいて感謝。。。

ホテルには4時間少しの滞在でしたが、諸々の準備をしていると実際に眠れたのは1-2時間程度。ごく短時間の睡眠で2日目を迎えることになりました。

この日は和田峠を越え、軽井沢を抜けて関東平野へ向かいます。

そして軽井沢までは向かい風。

ただでさえ時間のかかる山岳区間ですが、そのほとんどを風と戦いながら進むことになりました。

出発してすぐPC3、306km地点の魚供養の碑。ここからひたすら向かい風と登り。

和田峠の最高地点に到着したのは13時30分頃。

また和田峠へのアプローチ、といいますか、飯田から岡谷に向かう途中から左足大腿部の内側に痛みが出始めました。この辺りから痛みのある部分にできるだけ負担をかけないよう、ペダリングを調整しながらの走りとなりました。

今回ルートの最高標高地点、和田峠。13時30分頃通過。

PC4、399km地点の中山道 東餅屋跡。13時40分頃着。予定より3時間遅れ。ここから挽回できるはずだったが・・・

軽井沢に到着したのは17時前後。

飯田を出てからすでに10時間近く経ちましたが、進んだ距離は150km。

LRMのグロスとしては十分ですが、予定より大きく遅れているため、さすがに少し焦りを感じました。

軽井沢からは碓氷峠を下り、ようやく関東平野の平坦区間へ。

PC5、473km地点のめがね橋。18時25分着。遅れは4時間半に拡大。もうどうにもならない。

平坦なのでペースは戻せますが、下った先、安中市を越えたところから雨、高崎に着く頃には本降りに。

この先、正規ルートでは利根川サイクリングロードを走る予定でしたが、事前のブリーフィングでは路面状況が悪く走りにくい場合は北側のR354へ迂回してもよいとの案内がありました。

500mほど利根川CRを走ったところで厳しそうだったため、今回はR354を選択。

R354の途中の交差点にて。過去この雨量で走行したことがないレベルでした。

なお、あとからほぼ同時刻に利根川CRを走った参加者に状況を聞いたところ、どちらを選んでも大差はなかったようです。(どっちも路面にまぁまぁな池ができていた)

R354では雨そのものに加えて、追い抜く車からの水はねとも格闘。時折、頭からつま先まで一気に水を浴びながら走るような状況。

そして雨による冷えの影響が徐々に現れ始めます。濡れた状況が長時間続いているため、体温が少しずつ奪われていき、体調面でもわずかですが異変を感じるようになってきました。

24時前、茨城県古河付近に到着。

 

この日の目的地、石岡まではまだ60km程度残っています。この先は向かい風、そしてさらに激しい雨が降る予報となり、さらに体感温度が下がることが予想できます。

翌日以降走るとしても、台風の影響によりさらに厳しくなる状況の中を少なくとも半日は走らなければならない可能性。そしてその先は復路の山岳区間。

自身の状況として、脚の痛み、雨による冷えと、体調不良の初期症状のような違和感。

60kmはこの日だけを見れば十分走り切れる距離ですが、3日目以降のことを考えたときに厳しい。

走れたとしても、自身の状況として安全に走り続けられる状況ではない、と判断。

幸いにも、DNFの判断をしたときに古河駅付近のホテルの空室があり、予約をすることが出来ました。

こうして、古河付近、約590km地点でDNFを決めました。ホテルが取れなければ石岡まで走り続ける選択肢だったので、とても幸運でした。

ホテルに入る直前。さらに雨がきつく、雨としてはここからが本番だったよう。

 

今回の敗因を振り返る

今回のDNFには、これ一つが原因といえるものはなく、いろいろな要因が重なって決断したものです。

約590kmを走ったデータと状況を改めて振り返って、なぜ走行継続が難しくなったのかを分析していきます。

1.攻めすぎたプラン

当初の走行予定は以下の通りでした。

初日 茨木 -> 飯田 300km/14-15時間

2日目 飯田 -> 石岡 360km/17時間

3日目 石岡 -> 岡谷 320km/15-16時間

4日目 岡谷 -> 近江今津 300km/15時間

5日目 近江今津 -> 茨木 100km/5時間

それに対して、実際の2日目までの走行は、

初日 茨木 -> 飯田 300km/17時間

2日目 飯田 -> 古河 290km/16時間30分

となりました。

 

2日目については、本来予定していた石岡まで進むと、ここからさらに60km/3時間、20時間近い走行になっていたと思います。

予定が大きくずれた原因の一つは、登りの厳しさを低く見積もり過ぎていたこと。

想定以上に険しい登りが多く、思うように速度が上がらないまま時間だけが過ぎていきます。

さらに誤算だったのが下り。

普段のブルベであれば、登りで失った時間を下りで多少取り戻せます。

しかし、今回の峠は九十九折りが連続する上に路面状況がいいとは言えず、夜間は見通しも悪く速度を上げられません。

登りで時間を失い、下りでも取り戻せない。

この二つが重なったことで、想定よりも大幅に時間がかかってしまいました。

今回のような山岳を多く含むコースでは、いつもの感覚で300km/3400mアップなら15時間、のような感覚ではなく、登りと下りの両方を含めたコース全体の難易度を評価して計画を立てるべきでした。

2.睡眠時間の確保

初日の飯田では、結果的に1時間程度しか睡眠時間を確保できませんでした。(Garminウォッチ計測)

2日目に盛り返すことができれば、その後の睡眠時間を確保して立て直すことも十分できます。

しかし、実際には2日目も予定より遅れてしまいました。

仮にそのまま石岡まで走ったとしても、再び1時間程度の睡眠しか取れなかったと思います。

個人的に、睡眠は長距離を走るうえで一番重要な回復手段だと考えています。

その睡眠時間が連日削られていく状況は、1375kmを走り切るうえではかなり厳しいものでした。

さらに今回、台風が迫る中での走行となり、通常よりも体力の消耗が激しい内容になっています。

睡眠不足の状態で悪天候の中を走り続けることを考えたとき、この身体の状態で最後まで安全に走り切れると言い切れない部分がありました。

3.160mmクランクへの適応不足

今回、クランク長を165mmから160mmへと実験的に変更して臨んでいました。

今回のRM919の前に、100kmを2本、300kmを1本走ったうえで、若干気になる点はあるものの十分使える、と判断しました。

しかし結果的には、この判断は少し早かったと思います。

超長距離になり疲労が蓄積してくると、それまで「少し気になる」程度だった部分が徐々に大きくなり、最終的には左脚大腿部の痛みにつながりました。

今回のコースは登坂が多く、急勾配ではケイデンスも低くなります。それも脚への負担を大きくした要因の一つだったと思います。

平坦であればペダリングを調整することである程度かばえますが、登りではなかなかそうはいきません。

超長距離になるほど、小さな違和感をごまかし続けることは難しくなります。

少なくとも400kmや600kmのブルベを一度挟んでから、本番投入を判断するべきだったと感じました。

4.低体温への対処

軽井沢では気温17℃。

そこから長い碓氷峠を下り、関東平野では気温22℃前後の大雨の中を走ることになりました。

22℃という気温だけを見れば、それほど低くはありません。

しかし全身が濡れた状態で長時間走行風を受け続けるため、身体から熱を奪われやすい環境でした。

この状況で選んだ対処法が、

「120-130Wを継続的に出して、できるだけ走り続けることで身体から熱を出す」

という事でした。

しかし、これは消費エネルギーが増えるため多くの補給が必要になります。

そして実際には、それで走り続けても熱産生が追い付かず、身体は徐々に冷えていきました。

この状況下では、装備面で対処する、というのが最適解ではないかと思います。

防水、防風ウェアを1層追加する、カイロを使用するなど、パワーを上げずとも体温を維持できるように行動する。

今回のRM919で、特に大きな反省点の一つです。

DNFするときの注意点

最後に、今回DNFを決断するときに考えたことについても書いておきます。

ブルベでDNFする場合、そこで走行が終わるわけではありません。ノーサポートなので、DNFを決めた場所から家まで無事に帰る必要があります。

今回のように1000kmを超えるブルベはもちろん、400kmや600kmのブルベでも自宅から遠く離れた場所でDNFする可能性があります。

さらに今回は台風接近中というイレギュラーもあったため、走行を続けられるかだけでなく、ここでDNFした場合、どうやって帰るか、も考えながら判断しました。

具体的に考えていたのは、

  • ホテルから最寄り駅まで、できるだけ近いこと
  • 翌日も鉄道が動いていそうな路線であること
  • 降りる駅までの乗り換え回数が少ないこと

このあたりです。

今回、古河付近でDNFを決めた理由の一つにも、この「撤退のしやすさ」がありました。

この先へ進めば進むほど、悪天候の中で自走しなければいけない距離が増えたり、鉄道で帰りにくい場所へ入ったりして、撤退そのものが難しくなる可能性がありました。

晴れていれば話は別で、自走距離が多少長くともそこまで負担にはなりません。

しかし今回は大雨と、台風。

DNFを決めた今日の走る距離をできる限り最小限にしつつ、翌日、泊まったホテルから駅まで雨の中を何十kmも走るのは避けたかったため、駅からできるだけ近いホテルを確保して、その日の行動を終了することにしました。

なお、古河でホテルが取れなかった場合、石岡まで行く選択肢だったのは、どちらもJR線が通っており、21日時点での運休の可能性が低かったためです。

 

まとめ

今回のRM919は、約1375kmのうち約590km地点でDNFという結果になりました。

その後、コース上に暴風警報が発令されたことから主催者判断でブルベ自体も中止となりましたが、自分自身が完走できなかったことに変わりはなく、やはり悔しさは残ります。

一方で、今回初めてDNFを経験したことで得られたものもありました。

走力が残っていることと、安全に走り続けられることは別です。

「もう走れない」まで走るのではなく、その先の天候、身体の状態、睡眠、そして撤退方法まで含めて、越えてはいけない一線を判断する。

今回、その感覚を実際の経験として知ることができたのは大きかったと思います。

また、走行計画、睡眠時間、フィッティング変更、悪天候への対処と、次回に改善すべきポイントもかなり明確になりました。

次回以降は今回と同じミスを繰り返さないよう改善しつつ、何より「楽しんで走ること」を最優先にしたいと思います。

初めてのDNFを経験したことで、以前より少し無理をしない判断ができるようになった気もします。

次回は、休みが取れればBRM1031近畿1000km赤穂に参加予定。

山陽・山陰をほぼ1周する1000km。

今回の反省を活かしつつ、今度こそ最後まで楽しんで走れたらな!と思います。

ではではっ!

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