ジャパングランドネ2025北海道1200㎞納沙布岬に参加してきました。

ブルベ

まいど!てんちょーです!

去年から出たいなーと思っていた1000km超のブルベ、「ジャパングランドネ2025 北海道1200㎞納沙布岬」に参加してきました!

距離が1000kmを超えますので、普段出ているBRMではなく、LRM(Les Randonneurs Mondiaux)認定ブルベですね。

開催の詳細は下記ページよりご覧ください。AJ北海道さんのページへ飛びますのでご注意を。

12k_2025 | ajhokk_3rd

今回は記事が長くなるため、1日ごとにリンクをクリックしていただけましたら飛ぶようにしております。どうぞご活用ください。

ついでと言ってはなんですが、ブルベ全般で気を付けること、気を付けていることも書いてます。短距離ブルベのみならず、ロングライドをする際にも参考になるかと思います。

  1. 前日 ~ スタート前(準備)
  2. スタート 丘珠ふれあいセンター ~ 344km地点 PC5 北見市自然休養村センター(1日目)
  3. 344km地点 PC5 ~ 778km地点 PC9 北見市自然休養村センター(2日目)
  4. 778km地点 PC9 ~ 1206km地点 ゴール 丘珠ふれあいセンター(3日目)
  5. ゴール後の感想など

 

1. 前日 ~ スタート前 準備編

北海道ですので、いつもと違って飛行機輪行です。

輪行の準備はいろんな方が紹介されているのでさらっと流しますが、リヤディレイラーを外して、DHバーがあるのでハンドルごとグイっと曲げてコンパクトにして、それ以外はいつもの輪行通り。

オススメはしませんが、普段からエンド金具は使わないので今回も使わず。

普段は使いませんが、移動距離が長いのでショルダーベルトは使いました。

エンド金具の代わりに紙管で代用。ショルダーベルトはあった方が体が楽です。

輪行袋は「オーストリッチ SL-100」を使いましたが、国内線なら多分何とかなると思います。

薄い輪行袋は破れる可能性があるので、荷物の預け入れがどこかで可能なら頑丈な輪行袋がおすすめです。今回は少し破れました。ハードケースならなおよし。

1200kmも走るので(普通なら)途中でチェーンルブが必要になると思います。チェーンルブを飛行機で持っていく際には製品の安全データシート(SDS)を持っていくと安心です。

あっても持っていけない場合もあるようです。その場合は現地調達ですね。

人によると思いますが、私が走るうえでキューシートは必須アイテムなので、主催から提供されたキューシートから自分が慣れた形式のキューシートに整形して、ラミネートしました。

作ったキューシートはDAISOで売っているクリアタイプのペンケースに入れて、マジックテープで脱着しやすいように取り付けしています。過去吹っ飛んだ経験があるため、ゴム紐で脱落防止の措置をしています。

今回は距離が長いため、睡眠時間などの大きい休息時間の確保が必要ですが、帰りの飛行機の時間の兼ね合いもあるため、予定時刻も入れて、行程がこなせているか、まだ余裕があるかを常に確認していました。

道中立ち寄るコンビニ、入るお店も大体決めて書いてます。走行中に調べるのは大変なので。

移動中の平均速度は22km/h(補給、休憩時間は別途)、各PCとコンビニの滞在時間は6分、店でごはんを食べる時は滞在30分、仮眠所の滞在時間は4.5時間としました。
合計の走行時間は64時間です。

ドロップバッグは今回、PC5/PC9 北見市自然休養村で実施されたため、フルで活用しました。

2日目、3日目の着替え、出発時に携帯する補給食、各種サプリメントをそれぞれ小分けにして入れました。小分けにする理由は考えるのがストレスになるからです。

サプリメントについては、整腸剤やビタミン剤と、すぐ寝れるようにメラトニンも入れました。それぞれ小分けの袋に入れてます。とにかく疲れた時に考えなくてもいいように、を徹底します。

いわゆるファストランで体のダメージが大きい走り方になるため、リカバリーしやすくする材料を用意してます。

そして起床時に着替える時間がもったいないので、レーパンとインナーで寝ていました。多分参考にはならないかと思います。

ドロップバッグは使うかもしれないものも入れておくと便利です。うまくやれば自転車で持っていく荷物が減らせるので、走るのが楽になります。

自転車関連装備については、クリートを新品に、リヤライトやパワーメーターなどのデバイスの電池を新品 or 満充電にすることを忘れずにします。

意外と走行中にトラブルが発生すると気分が滅入るので、予防できるところはちゃんとしておくと後悔しなくていいかと思います。

最後に転ばぬ先の杖となる、痛み止めなどの薬は忘れずに。

胃腸薬、痛み止め(弱いものと強いもの)、目薬、あたりはあっても困らないでしょう。

今回、胃腸薬は忘れたのでブルベ途中で購入、弱い痛み止め(EVEを愛用してます)は途中で足りずに胃腸薬と同じタイミングで購入、目薬は忘れて結局買わずじまいでした。

強い痛み止めはロキソニンですが、これは1回しか使わずで充分な量でした。

固形物が食べられる状況に内臓の状態を維持するのは意外と大変。胃腸薬は偉大です。痛み止めは胃腸にダメージを与える諸刃の剣なので、使う際はしっかり判断。

 

珍しくここまでしっかり準備をしたうえで、8月9日の夕方に北海道入り。

8月10日は観光やグルメを楽しみつつ、前日受付をして、ドロップバッグを預け、15時からのブリーフィングに参加しました。

長距離移動した際は体が固まって動きにくい場合があるため、可能であれば軽く運動するといいです。

止まったホテルが北24条西2条、そこからカナモトホール(大通公園付近)まで往復8km程度、徒歩でのんびり移動してリフレッシュしました。

自転車の調子の確認もお忘れなく。たまに壊れてる場合もありますので。ハンドルの角度を変えてパッキングしていたので、その微調整もしました。あと空気入れ。

8月11日は朝3時起きの予定なので、8時過ぎにはお布団の中へ。ただ寝つきがかなり悪く、ちゃんと睡眠がとれたのは4時間程度でした。

スタート前はできる限りごはんを食べるようにしています。今回は一番近いのがなか卯だったので、親子丼の大盛を選びました。

同じ考えのランドヌールの方がおられて、同じタイミングでごはんをいただきました。

走る前にカロリーを取っておくと、走行してからすぐ体が動くので走りやすくなります。最初の30-40km程は補給も削れるので走行リズムが作りやすいと思います。

スタート地点には4時半過ぎに到着、受付をして、荷物を預けて出走時間まで待機。

遅刻しても30分か1時間ならスタートできるので、寝坊してもあきらめずに。どの程度許容されるかはどこかに記載あります。

出走直前にもブリーフィングがあるので、ちゃんと聞いておきました。

 

2. スタート ~ 344km地点 PC5 北見市自然休養村センター(1日目)

8月11日、午前5時40分の枠でスタートしました。

この日は暑くなる予定なので、セパレートのワンピースジャージ、ノースリーブのインナーの組み合わせ。

先を急ぐ行程のため、10kmも走ればほぼ一人旅。ただ同じくらいのペースの方がちらほら。

北海道らしい風景はスタートして20kmも走ればすぐそこに。

PC1 吉野公園・吉野地区活性化センター 78.5km地点。8時11分着。

動画を撮ってたら写真を撮り忘れました。出るときに方向を間違えましたが、すぐに戻ったので特に影響ありませんでした。

100kmを超えたあたりでコンビニ補給予定ですが、4時スタート組が100名いるはず。

入るコンビニを間違えると物資がなくて大変なので、少し頑張って4個ほどコンビニをスルーした先、110km地点のローソンで補給しました。100km超えた辺りから4時スタート組に追いついたようです。

休憩ポイントのコンビニは被りやすいので、欲しいものが買えないことが度々あります。今回は違いますが、コンビニがPCの場合は前後にずらすのも一つの手です。

氷、水、スポーツドリンク、補給食(ようかん、まんじゅう)を買って即出発。基本的に朝晩以外の補給は乗りながら取ります。

PC2 深川市中央公民館湯内分館 126.9km地点。9時58分着。

PC5 の北見で提供されるご飯の情報を聞いたりしつつ、トイレとその他準備して出発。

距離も短いため、特に見どころもなく次のPCへ到着。

PC3 ローソン鷹栖町店 157.4km地点。11時8分着。

コーラ、スポーツドリンクを補給するのみですぐ出発。4時スタート組の多くの方のお昼ご飯がこのポイントだったようです。4時スタートだと走り始めて7時間経ってますし、そろそろご飯が欲しい所ですね。

途中、田んぼアートをさらっと堪能。暑かったので長居はしていません。。。

試走レポートにあったグルメ情報を参考に、間に合いそうなので予定変更して200km地点の「みそラーメンのよし乃」さんでランチ。12時55分着です。

みそラーメンが有名だと思いますが、暑かったため塩ラーメンに惹かれたので塩で。大変おいしかったです。野菜がトロトロ、程よくニンニクが効いていて、暑さで疲れた体に染みわたります。

滞在時間はおおよそ30分ほど。待ち時間も15分程度ですぐに食べられたので幸運でした。

食べ終わった後、すぐお隣のセブンイレブンで補給。本日のピーク、北見峠に向けて準備します。

とはいいつつも、いつも通り氷、水、スポドリ、補給食を積んで即出発です。

本日のピーク、そして今回のブルベの最高標高地点、北見峠 857m。14時58分着。

長時間の登坂で暑かったので、平坦を走るよりもパワーを1割ほど落として走りました。

後は下り基調。北見峠のピークから52.4km進んだ先に次のPCが設定されていました。

PC4 セブンイレブン 遠軽豊里店 277.8km地点。16時44分着。

大変暑く、北見峠からずっと軽めの熱中症の症状が出ていたため、多めに補給しました。

この先、300km地点付近の金華峠でゲリラ豪雨に遭遇。空を見ると進行方向は雲が薄くなっていたので、レインジャケットのみを着て続行。

雨自体は5-10分程度で止んだため、問題なさそうなタイミングでジャケットは脱ぎました。

その後は追い風に乗り、ハイペースで北見市街を駆け抜け、途中で韓国のランドヌール、Jinさんを誘って、少しルートを外れてすき家で晩ご飯。大体334km地点、本日仮眠するPC5まで、残り10km程度の距離です。

ご飯食べるのきついねぇ、と言いながら2人で牛丼を食べました。

走り終わる前には必ずしっかりごはんを食べます。寝てる間に回復と、起きてからの走るエネルギーをチャージするために。

食べた後はそのままPC5に到着。

PC5 北見市自然休養村センター 344.6km地点。19時40分着。ここまでの平均速度は24.6km/h。

ここまでで、北海道は信号がないので、他の地域のブルベと比べても平均速度が上がりやすいと思いました。予定より2時間早く到着しました。

今夜はここでカレーが提供されていましたが、明日出発前に食べることに。すき家でごはん食べてますしね。

メロンとリンゴジュースだけ食べて風呂に入って就寝。大体21時頃でしょうか。

北見峠で熱中症になったのが響いて熟睡はできず。3時間ほど仮眠を取った、という程度の休息になりました。

 

3. 344km地点 PC5 ~ 778km地点 PC9 北見市自然休養村センター(2日目)

8月12日の午前0時過ぎに起床、カレーを食べてエネルギー補給。午前1時過ぎに出発しました。

事前の走行スケジュールでは午前2時半出発なので、1時間半ほど早く出発です。

前日より100kmほど多く走行するのですが、仮眠所のPCへの到着時間はなるべく揃えたい。追加の100kmを余裕を見て4時間半で走れるだろう、という判断です。

PC5をスタート後、短いスパンで峠が2つ。午前2時に登る美幌峠は野生動物の音が常にしていて、肝が冷えました。体は暑いけど。

夜に走行するリスクはいろいろと高いので、可能であれば日のあるうちに走行がオススメ。夏限定で体温的にペースを上げやすいのは夜なんですが。。。

数えきれないほどの丘を越えて、濃霧の中を突っ切って。

さらに先にスタートしていたフィリピンのランドヌールの方を抜いたら付いてきたので、一緒に走りましょう、とお声がけ。Johnさん。

この日はこの2人で、北見に戻るまでの残り距離を一緒に走ることになります。

この区間からお尻の痛みが出て走りに集中できなくなってきたので、1回目の痛み止めを投入しました。

PC6 別海町町民体育館 483.2km地点。6時13分着。

水分と軽食を補給、トイレもすましてから出発しました。いろいろとしたので滞在時間は少し長めでした。多分15分くらいじゃないでしょうか。

濃霧の中、ひたすらPC7 納沙布岬へと突き進みます。

途中、気温が24度と低いものの、濃霧で体が冷えずにオーバーヒートしたのでペースを落として走行しました。この道中はJohnに引いてもらってクールダウンに努めました。

納沙布岬の20km手前のセブンイレブンで氷、水などを補給。この頃には濃霧が晴れてオーバーヒートからは回復しました。

濃霧だと湿度が高すぎて熱がこもる場合があるよう。まさかの新発見でした。

PC7 納沙布会館 561.2km地点。9時28分着。

ここで少し雑談をしたり、「東灯」さんで かにめし をいただいたり。

写真も撮ったりして納沙布岬を満喫しました。

個人的にですが、ブルベ中に生の海鮮をあまり食べないようにしています。胃腸の負担と、食あたりのリスクを考えて。

このまま戻ってもいいのですが、出走ガイドやブリーフィングで納沙布岬のr35は北回りルートもああります。

北ルートでも変わらず認定します、とのことでしたので、Johnに行きたいんだけど、と相談して北ルートへ。

南ルートは街が連なる感じでしたが、北ルートは丘・草原を突き進むルート。信号なし、急な登坂なし、車もほぼなし、かなり快適に走れる素晴らしいルートでした。

途中で往路に合流、その後は同じ道をひたすら戻ります。暑すぎて前日同様オーバーヒートするため、途中で適度にペースを落としつつ走行。

納沙布岬へ向かうランドヌール/ヌージュとたくさんすれ違うのもリフレッシュポイント。

PC8に到着する2km手前でゲリラ豪雨に。レインウェアを着て、すぐにPC8へ。Johnは雨でリフレッシュ出来て気持ちいいと言っていました。すごい。

PC8 別海町町民体育館 639.1km地点。13時12分着。

ゲリラ豪雨が通過するまで、カップ麺、バナナを食べてしばし休憩することに。とはいえ、15-20分程度の待機時間だったと思います。

リスタート後は一路PC9北見休養村センターまで駆け抜けます。暑いので氷と水の補給は1-2時間おきに。Johnにコンビニ入るよ、と一声かけてます。

帰りの美幌峠は一際パンチがありましたが、なんとか明るい時間帯に登坂完了。大体17時40分くらい。

少し眠気があったので、美幌峠の道の駅でレッドブルを1本飲んで、スポドリを1本補給。18時発。

美幌峠を下り、PC9まで少しだけ登り。最後の峠でJohnと峠アタックをして楽しみました。250Wとか300Wくらいではしゃいでましたね。

確か美幌峠の前でも痛み止めを追加で投入したと思いますが、記憶はありません。。。

PC9 北見市自然休養村センター 777.8km地点。19時19分着。

かなり疲労したので、このPCで予定よりも長く休憩することに決めました。午前3時発を目標に。

Johnは午前1時に出るとのことなので、一緒に走るのはここまで。さすがに2時間差でスタートすると出会えません。

豚汁、ごはん、メロン、トマトをいただき、風呂に入って就寝。

午前2時20分にすっと目覚め。それまでぐっすりでした。

目覚めてから、豚汁、ごはん、トマトをいただいて、少し雑談してから出発しました。前には2人走行しているようです。

さすがに疲労がたまってきて、顔が浮腫んでいます。

 

4. 778km地点 PC9 ~ 1206km地点 ゴール 丘珠ふれあいセンター(3日目)

予定では3日目が最終日。ブルベ自体はあと追加で24時間ほど走行できます。

事前の走行スケジュールでは午前2時40分の出発予定でしたが、ゆっくり休んで午前3時半前に出発しました。5時間ほど睡眠時間が取れました。

また富良野に予定では15時40分着ですが、遅くとも17時には到着して観光をしたい・・・。できる限り回復したい、の部分で3時半出発としました。

先にお伝えすると、この日が一番きつかったライドとなりました。

PCを出てからすぐに日が昇り、ナイトライドは早々と終了。雄大なコーン畑など、農場の脇を走ります。

 

しっかりとしたアップダウンに多少苦しめられながらもPC10へ。

PC10 ローソン本別南四丁目店 886.9km地点。7時14分着。

簡単な補給を買う程度にして先を急ぎます。富良野が待ってます。

ここから本格的な不調。胃腸の調子がすこぶる悪い。補給食や水分関係なく、体にものを入れると逆流性食道炎のように熱くなります。というか多分そう。

食べるのが若干苦痛なので、ダメージは入りますが最低限走り続けられるだけの補給に減らし、回復を祈ることに。

パワーもこの区間はかなり落として、まともな補給ができるポイントまで進み続けることを選択しました。

運動が続けられる程度のハンガーノックを維持しながらの走行なので、モチベーションの維持が大変でした。それでもきれいな景色。でも登っていないようにみえて登ってるのが大変です。

10時過ぎに何とか営業しているうどん屋さん、「クックガルデン」さんに入り、月見うどんをいただきました。温かいものは胃袋を救います。

そこからも少しだけアップダウンをこなして。PC11の手前、ツルハドラッグで胃薬、痛み止め、そして経口補水液を購入。余裕がなかったため写真は撮ってません。

すぐに補給して、2km先のPCへとゆっくり走りました。ここの補給でロキソニンを投入しました。ケツの痛みに耐えかねて。

PC11 清水町農業研修会館 971.2km地点。11時36分着。

最後の有人PCなので、このすぐあとに待ち構える狩勝峠の情報収集。

そして水とスポドリ、氷を補給させていただいてすぐにリスタート。ゆっくりしても暑くなるだけなので。

確かここでSRAMのバッテリー警告が出ていたので、前後入れ替えて対応しました。交換するためにバッグを開くのは面倒なので。

美幌峠よりは勾配が緩い狩勝峠。美幌峠よりも難易度は低いらしい。暑さを考えるとトントンか、パワーを落として登れる分マシよりか・・・。

ただ登ったタイミングではひたすら快晴、そして微風。直前の100kmで体力をすり減らしている状況だったので、熱中症になりながらも悪くならないようにコントロールをしながら登坂しました。

狩勝峠のピークに到着したのは午後1時24分。大体1時間半格闘しました。

ここからは下り基調のアップダウンで上富良野まで・・・!と自身を鼓舞して走り始めましたが、しっかり期待を裏切られました。

そして狩勝峠の駐車場ではまともな補給を取れなかったので、峠のピークから19km先のセブンイレブンで補給します。

補給の写真は撮っていませんが、セブンイレブン南富良野店でしっかりごはんをいただきました。

ここから1つ峠を越え、富良野町へと向かいます・・・が、r253を使うルートはしっかりアップダウンがありました。

地味でハードな丘の登りをえっちらおっちらとこなしながら、富良野の中心街に近づくごとに気温が上がっていくのも感じながら、次のPCへ到着です。

この区間、きついものの景色がとてもきれいで感動しっぱなしなのが救いでした。純粋に景色を楽しみながら走れたので、モチベーションが維持できました。

PC12 ローソン上富良野大町店 1067.3km地点。16時39分着。

あまりにも暑すぎたので、アイスを食べ、補給物をおにぎりに変更。補給物から少しでも水分を取れるように、そして少しずつでもいいのでカロリーが体に供給されるように。

事前の予定では15時40分着なので1時間遅れ。ですが、そもそも1時間近く遅く出ているのでその意味合いではオンスケジュールです。

リスタート後、少し走った先に「ファーム富田」さんを見つけたので、少しだけ観光。ラベンダーだけでなく、もう全体がきれいですね。

時間があればメロンとかソフトとかグルメもしてたんですが、時間が遅かったのであきらめることに。16時に到着できてれば・・・と悔やむばかり。

そしてその少し先に、「なかふらの北星山ラベンダー園」さんでも写真撮影。ここはラベンダーがなく、手前にお花が咲いていて綺麗でした。

日没の方向的に逆光なので、あまりいいコンディションでの写真ではありませんが、肉眼では綺麗でした。

富良野から芦別へと抜けるクライムをこなすと現れたのは空知川、滝里湖。ちょうど日没の雰囲気が美しく、道も下り基調、舗装状況も良く、最高の気持ちよさ。

芦別か赤平のあたりで根室本線の列車にも遭遇。鉄分補給。

PC手前に激坂があり、かなり苦しみましたが乗り越えて無事に到着。

PC13 ローソン上砂川町店 1125.8km地点。19時22分着。

ここから次のPCまで40kmかなぁ、なんて思って出発したら、15km遠くて絶望しました。そこまで持つ量のカロリーを持っていない。。。後半の詰めの甘さがあらわれてます。

ただ風、地形に大変助けられました。追い風、そしてフラットな道。パワーをかけなくても30km/h弱は出てくれます。

途中月が昇るところを眺めつつ、この区間でもハンガーノックと戦いながら石狩平野を駆け抜けました。

PC14 セブンイレブン新篠津村店 1175.2km地点。21時19分着。

もっとカロリーを取っておけばここまで苦労しなかったはずですが、後半の補給計画がグダグダなのですでに満身創痍です。

ここからはゼリー飲料でさくっとカロリーを補って最後まで走ることにしました。

ここでも同様に追い風、そしてフラットな道に助けられ、ローパワーで前に進めることができました。

そしてついにフィニッシュ。

ゴール 丘珠ふれあいセンター 1205.9km地点。22時41分着。

こんな時間ですが、すでにゴール受付にはスタッフの人がおられました。ありがとうございます。

ただ2-3時間前に、昨日一緒に走ったフィリピンのランドヌールが受付をしているはずです。

無事に認定されまして、認定時間が65時間1分となりました。(リザルトで変更がありました)

 

ここで少しだけ雑談をし、今夜の宿泊先を確保して向かいました。(何時にゴールするかが不透明過ぎたため、予約してませんでした)

 

5. ゴール後の感想など

まずこの壮大なブルベを開催してくださったAJ北海道の方々に多大なる感謝を。ありがとうございます。

そして日本のブルベで海外のランドヌールと交流する機会が生まれるとも思っておりませんでした。これは本当にすごいこと。。。

日中に主たる走行時間をまとめられたのも、コース設定やPCの配置によるところが多く、ファストラン勢からすると良い感じの配置でした。SNS上で見てても完走率が高そうでした。

これだけ楽しめるブルベはなかなかないですが、それだけボランティアスタッフの負担も大きいこと。。。去年の徳島1000kmもそうでした。

これだけの規模のブルベを支えてくれた関係者の方々に、たくさんのありがとうございます、を。

そして約200名の参加された方々もお疲れさまでした。

 

自転車や装備について

自転車本体の装備の詳細またそのうち紹介するとしますが、今回は特によかったポイントを紹介。

Garminの拡張バッテリーキット。1040Solarとの組み合わせ、そして日中メインの走行スケジュールの恩恵は素晴らしく、1200km走行中は1度も充電不要でした。

ハブダイナモ。これは言わずもがな、点灯時は自分のパワーを6-10W程度、速度にすると2km/hくらい落としてきますが、ライトのバッテリー管理をしなくていいのはストレス源を減らしてくれます。

もちろん通常のバッテリーライトも補助として使用するときはありますが、あくまでも補助なので1200kmで切れるほど使うことはありません。

上記のアイテムで、今回のブルベではアクションカムとスマホを充電するだけでした。充電忘れがなくなるのはとても大きかったです。

ただそもそも今回は夜の走行時間をかなり減らしたので、ハブダイナモがなくてもライトの充電は不要だったと思います。

Cane Creek eeSilk ステム。いわゆるサスペンションステムです。有名どころだとRedshiftがよくつかわれていますね。

北海道の極悪なひび割れ多数の路面の振動をかなり低減してくれました。手の疲労は皆無でした。

Michelin Pro5 TLR 32c。直前に使っていたタイヤがパンクしたので急遽入れたタイヤです。テストしたかったタイヤなのでちょうどいいタイミングでした。引き続き32cを選んで、クッション性と悪路走破性を持たせましたが大正解。

また個人的なMichelinの持ち味だと思っている、空気保持力の高さも後押ししてくれました。スタート前日に1度空気を入れたのみ、その後は空気を入れることなく走り切ってくれました。

CORE、深部体温計です。データを取るためにつけていたのですが、思いのほか暑く。結果的に北海道の地で熱中症と戦う良いツールになりました。

 

走行データなど

走ったルートの軌跡はこのような感じになりました。北側が往路、南側が復路です。

さて、Garmin上の走行データで、消費カロリーは安静時・運動時合わせて「24262kcal」。

推定発汗量は「24802ml」でした。

発汗量はあまり参考になりませんが、カロリーはおおむねあっているはずです。パワーメーターから計算しているので。

摂取カロリーは間違いなく足りてなく、平常時の体重が59-60kgですが、終了直後の体重は64kgで、終了後3日経過後に58kgになりました。微減。コンディション的には上出来だと思います。

時間が許すなら、1日300km程度に距離を抑えたうえで、もっとグルメを楽しんで走る方が健康的だと思います。それだと睡眠時間も確保しやすいですね。

アンダーカロリー下での運動は筋分解を促進しやすいので、走行後に激しめの筋肉痛におそわれました。2日ほどつらかったです。ロングライドの際は意識してカロリーなどを取ると諸々の疲労がマシになります。

認定時間は「65時間1分」、その平均速度は大体「18.5km/h」でした。

休憩時間を除いた移動時間は「44時間10分」。平均移動速度は「27.4km/h」でした。多分過去一速いブルベですね。

風向きがかなり恵まれたこと、獲得標高も少なく、そして勾配もそこまできつくなかったのが要因ですね。ゴール時間があと10時間遅かったら、ラスト100kmが向かい風地獄のはずです。

 

1000kmオーバーのブルベ、まさしく旅なので出れるタイミングがあれば出たいですね。本当に楽しかったです。

ではまたっ!

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