続・空気圧の話(パンクの話)

自転車雑学

若干日が開きましたが、空気圧の話、の続きです。
今回はどちらかといえば、パンクの話、になります。
↓↓「空気圧の話」の記事↓↓
http://ameblo.jp/cs-kanzaki-senri/entry-11401786290.html

さて、空気を入れるとパンクする可能性がある、ということでしたが・・・
正しく言うと

 普段空気を入れていない人が、たまに空気をしっかり入れるとパンクする可能性がある

ということです。

ペダルを漕いでいるときですが・・・リムは矢印の向きに力がかかっています。
タイヤは・・・その力に負けないように、路面に踏ん張っている状態なので逆方向の力がかかっています。
図で表すとこんな感じですね。

せんかんブログ-パンクの話03

ご覧のとおり、タイヤとリムは力がかかっている方向が違います。
タイヤの空気圧が低いと、これが原因で徐々にタイヤとリムがずれていきます。
単にそれだけなら問題はないのですが・・・見えないだけで、中に入っているチューブもずれていきます。
このチューブがずれるのが問題です。

ずれたチューブ、実は中でこんな状態になっているのです。

せんかんブログ-パンクの話01  せんかんブログ-パンクの話02

見事に蛇腹になっていたり、中で折れてますね。この折れてる部分、かなり弱い部分になります。

この状態のチューブに空気をパンパンに入れると・・・
折り目の角の部分に穴が開いてパンク、という流れになることが多いです。

さらにさらに・・・
タイヤがずれる、ということはタイヤとチューブも徐々にずれていきます。
この時、タイヤとチューブが擦れることによってチューブが削れていきます

タイヤの内側の写真です。

せんかんブログ-パンクの話04

こんな感じでザラザラ・・・これがヤスリ代わりになってしまい、チューブを削ってしまうのです。
パンク修理で中を開けると、チューブの削れカスが大量に! というのも珍しいことではありません。

チューブが削れると、空気の抜けが早くなったり、パンクの原因になりますね。

削れて薄くなった部分から穴が開いたり・・・ということになります。

そうなってしまったら、チューブを交換しないと、またパンクしてしまいます。。。
つまり、チューブの交換時期が早くなるので、その分のお金と時間と手間がかかってしまいます。

もうひとつオマケです。
空気圧が低いと、リム打ちによるパンクの恐れがあります。

「リム打ちパンク」とは何ぞや? という方へ。

下の写真はそのリムを前から見たものです。リムは車輪の外周部分のことをいいます。

せんかんブログ-パンクの話05

リムの断面は「コの字」になっているのですが、空気圧が低いとこの先端の部分と路面の段差などで・・・

写真のように、チューブがリムと段差で挟まれた状態になります。

せんかんブログ-パンクの話06

この状態で ゴツッ! と力がかかると穴が開いてしまいます。
これがリム打ちパンク、と呼ばれるものです。

もちろん、空気をしっかり入れていれば防げるパンクです。

普段から適正な空気圧で乗っている場合は、このようになる場合が少ないので、あまりパンクもしないで長持ちします。
パンク修理でお店に持っていくのは・・・お金と時間と、何より手間がかかるので面倒ですよね?
それを節約する、と思って気が付いたときに空気圧の点検をどうぞ。

夏場は1ヶ月に1回、冬場は1.5~2ヶ月に1回、空気圧を点検するのが長持ちのコツです。

異物を踏んでパンクした時は・・・運が悪かった、ということであきらめましょう。。。

防ぎようがないものはしょうがないです。

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