まいど!てんちょーです!
ツールドフランスでUAEのメンバーが使用していたヘルメットがついに入荷しましたので紹介します。
MET TRENTA 3K Carbon

ヘルメットメーカーであるMET、ロード部門のフラッグシップモデルがフルモデルチェンジ。

従来の TRENTA 3K Carbon は、下位モデルの TRENTA の軽量版の位置づけでしたが、今回は大きく形状を変更。
通気性を16%向上、安全性を40%向上させた、より涼しく、より安全なヘルメットです。
安全性については、バージニア工科大学のテストの試験結果の数値によるもの。このテストを実施したロードヘルメットで、25年11月24日時点で3位にランクインする安全性です。

普通のTRENTA、そして旧モデルのTRENTA 3K Carbonの結果もついでに掲載しておきます。

実際、ヘルメットを見ても全体的にシェルの厚みが大幅に増加していますね。

というテンプレート的な説明を先にさせていただいて、ここからは現物を見て感じた部分も交えてお伝えしますね。
TRENTA 3K Carbonについては、MIPSのシステムはAir Nodeの方を採用していて、かなり涼しいヘルメットです。(写真右側)
旧型はMips Airだったので、1世代先に進んだ感じです。(写真左側)

どちらも普通のMipsとは違い通気性抜群の設計。なので涼しいのは間違いありませんね。
そして通気性、写真は左が旧型、右が新型です。旧型の方は風が良く抜けるヘルメットの角度があり、その範囲を外すと普通のヘルメット並みになります。
新型の方が明らかに風を取り込む設計なのが分かります。間違いなく涼しい。

そして旧型のすごく限定的なデメリットですが、JCF登録レースに使う人は後ろに開口部を制限するパーツをつけないといけません。それによって通気性が少し犠牲になります。
繰り返しますが、新型の方はほとんどの角度で涼しいと感じると思います。横方向にEPSフォームがほとんどないので、邪魔するものがほとんどありません。

JCFの謎のヘルメットの規定もクリアしているので、あとから何かをつける必要もありません。
あと額部分も小さいながら大きな変更。一番風を当てやすい前額部にもベンチレーションを作って冷やす造形です。
シェルの一番前面まで空気の通り道が作られていて、そこもまた涼しくなるポイントです。
モデル名に由来するヘルメットのカーボンフレームの使い方も大きく異なります。
旧型は軽量化の為に、EPSフォームを減らす補強の役割をしていました。なのでTRENTAとTRENTA 3K Carbonの間で形状の大きな違いはなし。
新型は3K Airframeという名前の通り、空気をいかに通すようにするか、という部分にも考慮した役割に変わりました。

前面からみた画像を比較すると良く分かります。

なので全く別物のヘルメット・・・ではありますが、かぶってみた感じは似たようなフィッティング。ですが、少し横が広くなった気がします。
その流れで重量面のお話。
旧型はTRENTAを軽量にしたモデル、ということで230gと比較的軽めなヘルメットでした。

新型はMサイズで259gと、普通のヘルメット並みの重さに。

たった30gではありますが、持ち比べると意外と違うもの。
ただ涼しいヘルメットの恩恵は絶大なので、重さのデメリットはそこまで大きくないと思います。
あと具体的な数値は出ていないですが、安全性の向上も大きなポイント。
最近、機材の進化で特に平坦と下りが速くなっているので、落車した時のダメージが大きくなっています。だからこそプロテクターなんかの議論もあるわけで。
新旧比較で、シェルの厚みが場所によっては2倍近く増えているため、衝撃吸収できる部分が増えてより安全なヘルメットになっています。
極端ですが真夏のライドで、積極的に風を通して熱中症のリスクを減らす、いろんな判断が出来る体力を出来る限り残して落車リスクを減らす。
そして万が一落車した場合にも強化された安全性でしっかり守る、というフラッグシップモデルらしい設計だと感じました。
そして最後に価格。これだけ頑張った設計なので、値段も凄いことに。
2025年12月2日時点で、日本国内の定価が税込55,000円です。
海外だと400ユーロだったり、450ドルだったりするので、高いながらも代理店が頑張ってくれました。そのままの為替レートだと70,000円くらいになりますね。
個人的にイチオシヘルメットですので、ぜひぜひ暑くなる季節の前にご検討いただけましたら幸いです。(今の時期は冬なのでインナーキャップが必須。。。
店頭にももちろん多数在庫、展示してます。気になる方は一度見に来てくださいね。

ではではっ!


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